量と質どちらで成功するのか
よくいろんな分野で、量と質どちらが大事か?と言われていることがあります。ビジネスにおいても同じことが言われています。
量と質はどちらがあったら成功できるでしょうか?もちろんどちらも大事です。
そもそも質と量と言って、分けることがあまり意味がありません。なのでこの論点自体がおかしいのですが、よく出てくる問題です。
ベクトルのように力と方向は一体で考えることです。
ではなぜこういう議論になるのでしょうか。量と質はどちらも大事なことは誰でもわかることなのですが、人は量か質かどちらかであってほしいと思うからです。
それは自分の都合の良い方法でコンフォートゾーンを変えずに成功したい、という現状維持の思考があるからです。
成功するためには、正しい方向性で、必要な行動をすれば稼げるようになります。どちらが欠けても成功することはありません。
なのでポイントを押さえながら、稼げるところまで時間をかけてやることです。
量と質の問題には、2つのタイプの人がいます。
一つは量だけやりたい人と、もう一方は質だけやりたい人です。
極端にいうと、量だけやりたい人は、頭を使いたくないので、とにかく努力すればいいというタイプ。質だけやりたい人は、楽して稼ぎたいタイプです。
どちらかだけ、という極端な人はいないと思いますが、どちらかに偏っていたり、量か質かどちらかであってほしいと願っています。
どちらにも落とし穴があるので、今日はその話をしていきます。
量が良いという人の落とし穴
量と質、と言われた時に、量の方を期待している場合、「頭を使いたくない」という思いがあります。
これは別に勉強ができるとか賢くないということでは必ずしもありません。頭を使うことを面倒くさがっているということです。
量と質の問題があった時に、「量をやればいいですよ」となって「質は無視していい」という回答を期待しています。
質というのは、正しい方向性やポイントのことです。例えば、ブログを書く時にどんな記事を書くのか、どんなマインドセットで書くのか、どうやって改善するのかなどのポイントがあります。
またポジショニングや商品作りなどの「どこを向いているのか」という方向性がないと稼げません。
しかし量をやればいいと考える人は、ポイントを考えるのが嫌なので、とにかく頭をあまり使わないで頑張りたいと思っています。
とにかく情報発信をすればいい、となって、Facebookで5000人友達を増やすとか、アメブロで記事を量産するという方向です。
しかし方向が間違っているとどんなに頑張っても稼げるようにはなりません。5000人友達がいても稼げないし、読者数が1000人いても1円も稼げないのです。
もちろんたまたま当たる可能性がないわけではありませんが、かなり低いです。なので頑張っているのに3年で1万円しか稼げないとか、0円とかは普通にあります。
コーチでも頑張っているのに稼げてない人はいます。毎日SNS投稿するとか毎日ブログを書いているのにお客さんが来ないという状態です。
量が大事だと思っていると、努力量でカバーしようとするのでそれを2倍3倍にしないといけないと考えます。
するともっと別のSNSもやって、記事数も1日何回も更新して、となってどんどん大変になっていきます。
大変になって稼げるならいいですが、そんな単純に稼げることはありません。1つのメディアでも稼げない人が、別のことを始めても同じレベルでしかできないからです。
お客さんが来ない記事は何回タイムラインに流れても邪魔なだけです。
とにかく頑張ろうと思って、勉強を頑張るという人も多いでしょう。コーチの勉強会とか、セミナーに通ったり、本をたくさん読むとかしている人もよくいます。
そんなことで稼げるなら、誰でも稼げるようになるはずです。
稼げないコーチは、稼げてない原因が、勉強やスキルが足りないからだと考えます。それで勉強やスキルの欠点を直すことで収入が増えると思っているのです。
なので、NLPを勉強するとか、ボディーワークの資格を取るとか、〇〇博士の高級資格にお金を払って頑張ろうとします。
ところが稼げない原因はそこにはないので、それらを改善しても稼げるようにはならないのです。
本当の原因はコンフォートゾーンの外にあるので、稼げない人が誰でも思いつくようなところにはありません。
量を増やせばいいというのは、誰でも思いつきます。勉強をするとか、スキルアップするのも別に特別なアイディアではありません。
しかし、行動をできているというのは良いことです。あとは方向性だけ直せばいいからです。
私は頑張っているのに結果が出なかったり、行動はしているのに稼げていないコーチを助けたいと思っています。
99%できているのにあと1%ができていない人も多いです。その1%が大事なのですが、それは頑張っていても見えません。
質を期待する人の落とし穴
量と質という問題で、質の方が大事だという答えを期待する人は、極端に言うと「楽してワンクリックで稼ぎたい」と思っています。
正しいことだけやって、労力なしでやりたいということです。
正しいことだけやれば稼げるというのは、当たっています。しかし正しい方向性であっても稼げる領域までは距離があります。
東京から大阪に行くのに、東北に向かったらゴールはしません。なので大阪行きの新幹線に乗る必要があります。
なのでチケットを買って新幹線に乗って移動しなければなりません。方向は大事ですが、必要なことはやらないと稼げるようにはならないのです。
コーチングビジネスでも、正しい方向で情報発信して、売れる仕組みを作ることで売れるようになります。しかしそれらをしなければ売れるようにはなりません。
方向は合っていても、進まないといけないわけです。
なので「自分がどこまで行きたいか」、そして、「本当に行きたいのか」という問題があります。
稼げないコンフォートゾーンの人にとって、稼げる正しい方法は嫌なことです。嫌なことをしてまで稼ぎたくない人が多いので、稼げない人が多くなります。
私は稼げるようになる情報を発信していますが、本気で稼ぎたい人じゃなけれ稼げるようにはなりません。
売れる仕組みを作ることで成功できますが
ワードプレス
メルマガ
ステップメール
を揃えることが必要です。
この方法がわかったとしても、これらはある程度お金も労力もかかります。なのでできない人が多いです。
できない人が多いので、できれば稼ぐチャンスが増えるのですが、やはり稼ぐところまで行くことを決めている人じゃないと難しいのです。
正しい方向があっても、コンフォートゾーンを変えなければ稼げるようにはならないわけです。コンフォートゾーンを変えずに成功するということはできません。
そもそも質と量というふうに分ける時点で間違っていますが、正しい方向で必要なことをすることです。
必要なことを、量というなら、成功するまでに必要な量はできなければなりません。
なので
「本当に行きたいのか」
が重要になります。
そこまで行くエネルギーがなければ、ゴールには到達しません。
私の言っていることをその通りにやれば成功できるのですが、
お金がない
時間がない
スキルがない
と言っていたら現状は変わらないのです。
ビジネスはお金をかけてやるものです。今はネットがあるので誰でもビジネスをスタートできますが、誰でも無料でできるからと言って、誰でも成功するわけではありません。
なので稼げるようになる投資をしなければならないのです。
そのため、無料で成功したいという人は私のクライアントにはなれません。無料と思っている時点で、ビジネスをやるには時期尚早だからです。
そういう人に時間をかけても、どこかで諦めてしまうので相手はできません。
これが質だけ求めることの落とし穴です。
正しい答えを探して、自分あわせていては変わることはできません。
コピーライティングでは、「これだけで全て上手くいきます」という書き方が教えられています。これを飲めば筋肉モリモリですとか、これを飲めば痩せます、といった調子です。
ビジネスでも、この集客術があればとか、このセールス術があれば楽に稼げると宣伝されます。しかしそこに正しい答えはないわけです。
コンフォートゾーンを変えなければ、成功する方法を探しているつもりで、成功しない方法を探すことになります。
コンフォートゾーンを変える
今回は質と量はどちらが大事か、というお話をしました。
真実はどちらも大事です。というよりも質と量を分ける時点で間違いが始まっています。それは、誰もが多かれ少なかれ気づいていることでしょう。
しかし、自分の都合の良い答えが欲しいのでそういう話題は尽きないわけです。
量と質の問題で、どちらにも言えるのは、「稼げない考えでやっても成功しない」ということです。どちらも自分の都合や、届く範囲内で済ませようとするから成功できません。
量を期待する人は自分のわかる範囲内で、頭を使わないで頑張りたいと考えてしまいます。質を期待する人は、ワンクリックで稼ぎたいと考えてしまいます。
もちろん人間はどちらの思考も持っているのです。なので自分の思考を見つめ直してみてくださいね。
コーチングビジネスを成功させたいなら、成功させると決めてゴールを確信に変えてください。そして稼げない領域ではなく、稼げる領域にある正しいマインドとやり方を身につけましょう。