「お金は道具」の本当の意味
今回はお金は道具という本当の意味についてお話しします。
よくお金は道具とか、ツールと言われることがあると思います。お金の本を読めば、交換の道具だということが書いてあります。
なので、そのことを知っている人も多いでしょう。私も、そうした話をよくしています。
経済はもともとは物々交換です。例えば、海の近くの人が魚を取ってきて、山に住んでいる人が山菜を採ってきます。それを市場に行って交換するのが経済のはじまりです。
しかしそれでは不便なので、お金という存在が生まれました。最初は貝殻とか、石だったのですが、それが貴金属になり、紙になり、今はデジタルになっています。
昔のお金は、宝貝や金銀、布など、お金自体にも商品としての価値がありましたが、今のお金は実体すらありません。つまりお金の機能だけが抽象化されているわけです。
なのでお金は道具で、数字にすぎないということです。
ただこのお金は道具という本当の意味がわからないと、お金の面で豊かになることはできません。また逆に人生全体にネガティブな影響が来る可能性が高いのです。
お金は道具に対する勘違い
まずお金は道具という話で多くの人が勘違いしているのが、
「お金はマイナスのものだ」
ということです。
本当は道具なので、「本質はどちらでもない」というのが正しい考え方です。しかし、「道具だからマイナス」「道具だから大したことがない」と考えてしまうということです。
なぜそうなるか、というと、もともと「お金はネガティブなものだ」という考えがあるからです。そのため、道具ではない=マイナスのもの、という考えになります。バイアスがかかっているということです。
しかし、本当にどっちでもいいとしたら、「超プラスのもの」と考えても良いのです。
稼げるようになるには、プラスのもの、と思えなければいけません。なぜなら、マイナスのものは来ると悪いことが起こるのでもらいたくない、と感じるからです。
ビジネスはお金を使うことなので、お金がマイナスのものだと思っていたら、成功することはできません。一時的に稼げたとしても、すぐに稼げなくなったり、破産したりするでしょう。
なので稼げるようになるには、「お金はプラスのもの」と考えて、「お金が来て嬉しい」「お金が来て感謝」というマインドになることです。
お金の方も、嫌っている人より、好きな人のところに行きたいと思います。人間でもそうですよね。
そのため、お金のプラスの面を見られるようにならなければいけません。
お金は道具とはどういうことか
次に道具とは何か理解してください。
道具というのは、何かの機能を果たすもののことを言います。なのでハサミは紙を切るものなので道具です。またスマホも通信したり遊んだりすることができる道具ですよね。
お金の場合は、価値を交換をしたり貯めたりする機能があります。
つまり、ハサミやスマホと同じということです。そして大事なのは、「道具は使いよう」だということです。
ハサミは紙を切ることもできますが、人を傷つけることもできますよね。またスマホは便利な道具なので誰もが手放せないですが、スマホばかり見ていたら目が悪くなったり、肩がこったりするでしょう。
このように、道具は、使い方によってプラスにもマイナスにもなるわけです。
ハサミは小学生が使ったら指を切ってしまって、「ハサミは嫌い」となるかもしれません。私も保育園児のときに、友達に指をハサミで切られたことがあります。そのためハサミは手が切れるので怖い、という気持ちがあります。
しかしハサミをうまく使える人は、複雑な切り紙ができて、人に喜ばれたり、感動させたりすることができます。なので、「使いよう」であって「どれだけ使えるか」というのが大事なのです。
スマホでネットをしていても、よくわかっていない人は、架空請求詐欺にあったり、フィッシング詐欺にあったりするでしょう。痛い目にあって、もうネットはやらない、と考える人もいるかもしれません。
デジタル音痴のおじいさんなら、スマホは訳がわからない、スマホのせいで苦労ばかりだと感じるかもしれません。
最近でも、ネット・ゲームを規制する条例を香川県議会のおじいさんたちが作りました。ネットやゲームのことがよく分からないので、悪いものだと思っているわけです。
もちろん道具なので、使いようによってよくも悪くもなりますが、大事なのは使う人がどう使うかです。
お金も同じで、貧乏人が宝くじで10億当てたとしたら、逆に破産したり死んだりする可能性もあります。なぜなら、それだけのお金を使える器がないからです。
木刀も振ったことがない人が、いきなり真剣を使ったら、指が取れたり、足を切ってしまったりします。自分を傷つけるだけなわけです。それと同じことで、道具の扱いは覚えたり、訓練したりする必要があるということです。
私もお金のマインドセットのことをよく話していますが、それは正しい扱い方を覚えてくださいね、ということです。
真剣と違って、お金の場合は誰もが使うものです。普通に生活していてもある程度の扱い方が出来なければ不幸になることもあります。
しかし扱い方がわかれば、役に立てたり、豊かになったりすることができるのです。
お金の正しい使い方とは
コーチングビジネスをしていても、借金を負ってコーチングをやめてしまう人もいるし、お金を投資してビジネスを成功させる人もいます。
なのでプロのコーチとしてコーチングをし続けたいなら、本来の意味で「お金は道具」として向き合わなければいけません。
野球のイチロー選手は道具を大事に扱っています。それと同じで、コーチングビジネスをするなら、お金の扱いも大事です。
趣味でやるなら、赤字でも借金でも、無料でどんどんセッションをやって満足してもらっていればいいと思います。
なのでお金が嫌だとか、怖い、ビジネスは悪いことだと思っているなら、そのままでいいわけです。別にコーチングで稼がなくても、労働を頑張ればいいですよね。
稼げもしないのに、「稼がなくてもいい」「お金は大したものではない」と言っても負け惜しみなわけです。それは稼いでから言うことです。本当にそう思うなら、ビジネスはやめた方が幸せです。
労働者をしていたら、お金のことを考えなくても給料が来て、会社と国が給料を天引きして管理してくれるので、何も考えなくてもいいですよね。
しかし自分でビジネスで稼げるようになりたいなら、お金はプラスのものだというイメージに変えることです。そして正しい扱い方をしましょう。
そうでなければ、稼ぎ続けることはできません。
まずは物欲とか、生活費を稼ぎたい、という目的でも構いません。ただそれだけではなくて、お金使うことで社会貢献ができたり、人を助けられるというイメージを持ってください。
あなたが好きなものを買ったら、そのお金で売っている人が生活できたり、次の新しいものを生み出すことができるわけです。
無料でボランティアをしている人も多いですが、どこのボランティアでも寄付金を募ってますよね。お金がないと活動できないわけです。
お金がある人にしかできない貢献の仕方があります。
なので正しいお金の考え方は「お金は人のために使う」ということです。上手ければ自分も他人も豊かになることができます。
このようにプラスのイメージを持つことが大切です。
そうすればお金に対して本当の意味で「道具」ということがわかるでしょう。道具はうまく使えば人を豊かにすることができます。
今回は、お金は道具の本当の意味についてお話ししました。
多くの人が、最初からネガティブな偏見でしか見ていないので、お金は道具=お金はマイナスだと思っています。
なので、嫌ったり、粗末にしようとしてしまうのです。
しかし本当の意味で道具なら、どうやって使うか、上手に使えるか、が大事です。それはハサミやスマホと同じことなわけです。うまく使えば幸せになるし、下手に使えば不幸になります。
ハサミは道具だ、価値はない、なんてわざわざ言わないですよね。ハサミは使ってどうするか、ということが大事だからです。
お金の場合は、いろいろな思い込みが人によってあるので、わざわざ「道具だ」とニュートラルに言わないといけないだけです。
しかしみんなお金を使って生きているので、お金は必要なのは間違いありません。なので豊かになるお金の扱い方を上達させた方が良いということです。
なので本当の意味で道具だということを理解してくださいね。
そして、ビジネスはお金を扱うことです。お金の正しいマインドや売れる仕組みがなければ、成功することはできせん。稼げるようになりたければ、扱い方を覚えましょう。
そうすることで、やりたいことができたり、他人に貢献したり、豊かになることができるのです。