ゴールとコンフォートゾーンの関係

ゴールとコンフォートゾーンの関係

今回は、ゴールとコンフォートゾーンの関係というお話をします。

コーチングでゴール設定という重要な考え方があります。ゴール設定の考え方は、コーチングの世界では広まっています。大きなゴールを設定しようとか、コンフォートゾーンの外にゴールを作るというものです。

また目標設定や夢という言葉で、目指す場所を決めるというのは、誰もが知っていることでしょう。なのでゴールや目標を設定している人は多いです。もしゴールを決めていないなら、今からゴールを決めましょう。

そして、コンフォートゾーンの考え方も大切です。ゴールを設定しただけでは、ゴールはうまく達成することはできません。うまくいくためには、コンフォートゾーンを設定する必要があるのです。

このゴールとコンフォートゾーンの関係は、あまり知られていないので、今回詳しくお話します。

ゴール設定の基本

ゴール設定というのは、簡単いえば目標を決めることです。しかしただ目標を決めるのではなく、

・やりたいこと
・現状の外

という2つの条件があります。

やりたいこと、というのは、読んで字のごとくやりたいことです。

やりたいことが目標なのは当たり前じゃないか?と思う人もいると思います。しかしやりたいことを目標にするのは当たり前のことではありません。目標設定している人は、やりたくないことを目標にしていることも多いからです。

自分がやりたいことが見えなくなっていれば、やりたいことをゴールにはできません。今はネット社会で、情報は大量に手に入ります。その分、情報に踊らされやすい世の中でもあります。

これをやったほうがいい、これをやらないといけない、この資格を取っておいたほうがいいこの勉強をしたら食いっぱぐれないなどいろいろです。

またライフハックも流行っているので、筋トレをしないといけない、ダイエットしないと、読書しないと、勉強しないとなど、したほうがいいことやしないといけないことは溢れているわけです。

また昔からある、会社で勤めないといけないとか結婚しないといけない、などいろんな「〜ねばならない」があるわけです。そうした中で、やりたいことをやる時間より、やらなければいけないことの時間のほうが多くなっていきます。

そのうち、やりたいことと、ねばならないことを混同してしまうようになります。だから、「モチベーションが上がりません」「やる気が起きません」という人がたくさんいるのです。

モチベーションが上がらないなら、やらなければいいだけのことです。しかし、「やらねばならない」から「モチベーションが」という話になります。

そして、「モチベーションを上げる方法」を使わないといけないとなり、今度はそれをやるのもモチベーションが上がらないとなるのです。

モチベーションを上げるために筋トレをしている人もよくいますが筋トレのモチベーションを上げることも難しいわけです。お笑いみたいな話ですが、それで苦しんでいる人はすごく多いな、と私の感覚で思います。

ねばならないことに、がんじがらめになるわけです。なのでやりたいことは、とても大事です。ゴールはやりたいことから考えてください。

現状の外にゴールを作る

やりたいことと、もう一つ「現状の外」という条件があります。これは、今のままの状態を続けていても絶対に到達できない領域ということです。

例えば英語をいくら勉強しても、中国語は話せるようにならないですよね。このように構造的に達成できないことが現状の外です。なぜこれが大事かというと、現状の中で目標を決めても、人生が変わらないからです。

そんなに変わらなくてもいい人は現状の外じゃなくてもいいですが、大きく変わりたい人は、現状の外に設定します。現状の中は、今の状態を続けていても達成できることです。

難しいかどうかの問題ではありません。例えば、会社員が今いる会社で役員になりたい、というのは、構造的にはできることです。すごく頑張らないといけないかもしれませんが、できないことではありません。

しかし会社員が独立起業して自分の会社を作る、というのは、会社員の仕事を続けていても実現しません。なのでゴールは現状から考えるのではなく、現状から離れて考えることです。

間違ったゴール設定は現状から考えて現状を延長することです。そうすると、できそうな範囲とか、知っている範囲にゴールが止まってしまいます。

私がよく言いますが、お金がないとか、時間がないと言っている人が変われない理由です。というのもお金がない、時間がないという範囲で考えてしまうからです。そんなことをしている間に、何も変わらずに何年も簡単に過ぎてしまいます。

そういう人は、5年経っても同じことを言うことになるわけです。現状の条件から考えたら、現状が変わることはありません。なので現状を離れて、外側で考えるのが大切なのです。

成功したいとか、稼げるようになりたいと思うなら、その未来にゴールを設定することです。設定する、というのは、まず決めることです。そこから全てが動き出します。

コンフォートゾーンの重要性

ゴールを決めたら、コンフォートゾーンをしっかりと設定することです。コンフォートゾーンは、自分が居心地がいい領域のことです。脳はコンフォートゾーンにいようとします。

何もゴール設定をしていないなら現状がコンフォートゾーンになっています。まずゴールを決めればコンフォートゾーンも変わりますが意図的にコンフォートゾーンをゴール側にずらすことが大切です。

新しいコンフォートゾーンを脳が本気にするほど、ゴールに向かう力も強くなります。なのでコンフォートゾーンは詳細に決めることです。

新しいコンフォートゾーンのリアリティが高まると、脳が「こっちが現実だ」と思うようになります。そうすると、急いでそれを実現しようと脳が働くのです。

ゴールは、現状から離れているので、はっきりとイメージはできません。そのため、ゴールを達成した時の自分の姿をイメージして、臨場感を高めていきます。

目標設定やゴール設定をする人でもコンフォートゾーンまで決めている人はあまりいません。それだと、脳が本気にしないわけです。本気にしない、ということは、現実ではないと思っているということです。

だから今の現状の方が優先されてしまいます。そのため、目標を決めても現実が変わらない、ということが起こるのです。少しまとめると、現状の外のゴールは臨場感が弱いので、新しいコンフォートゾーンを作ってそこに臨場感をもたせるということです。

あなたのゴールは何か?その時の自分の姿は何か?考えてみてください。どこにいるのかどんな人と付き合っているか収入はいくらかどんな服を着ているかどんな家に住んでいるかなどなど、細かくいろんな側面を考えましょう。

ビジネスで稼げるようになりたいなら、稼いだらそのお金で何をするのか?クライアントが何人いるのか?などを決めてイメージしてみてください。お金の使い道まで細かく決まっているくらいが良いです。

コンフォートゾーンがリアルになるほど、脳が本気にするようになります。細かく考えてられている人は少ないです。コンフォートゾーンまで漠然としていないですか?コンフォートゾーンははっきりしていないといけません。

なんとなく楽しいことをしたいとか、好きなことをしたい、どこかに行きたい、というレベルでは、現実は動きません。間違ってもいいので、具体的にすることです。違うなと思ったら、後で差し替えれば問題ありません。

海外に行きたいなら、どの国か?具体的な地名は?どこに泊まるのか?そこで何をするのか?というふうに、リアルにイメージできるまで掘り下げていってください。今回はコンフォートゾーンとゴールの関係についてお話ししました。

ゴール設定の基本やコンフォートゾーンのことを解説したので、しっかりと理解してくださいね。

もし、現実が変わらない、と思っているなら、やりたいことか?現状の外か?コンフォートゾーンは設定しているか?これらをチェックしましょう。

そして、ゴール設定も、コンフォートゾーンの設定も、何度も見直して改善していってくださいね。

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