コーチングのことをして学んでみたいと思ったけど、どこから手をつけていいのか・・・・・・
こんな悩みを持っていませんか?
コーチングを学ぼうと思ってもたくさん種類があるし、どれがいいのかわからない。それに費用もやたらと高いし、と思っていたらなかなか一歩を踏み出せなくなってしまうかもしれません。
今回は初心者からプロまでコーチングを学ぶ手順について解説していきます。
コーチングを学ぶ手順〜初心者からプロまで〜
コーチングを学ぶためには様々な選択肢がありますが、初級編、中級編、上級編、プロ編と4つに分けて順を追ってご紹介しましょう。もちろん必ずしもこの順番でなくても、好きなもの、取り組みやすいものから始めても大丈夫です。
初級編〜全体をつかむ、知識を学ぶ〜
初心者に限らず、プロになってからも有効な方法です。本を中心に様々な情報を手に入れることで自分の進みたい方向が見えてきます。
本を読む
まずコーチングに関しての本を読むことが、最も手軽でコスパがよく、オススメする方法です。コーチング全体についての本や、様々な分野のコーチング、コーチング団体やコーチが出している本などで気になるものを読んでいきましょう。
コーチングの全体像を把握するには、以下の本を読むと良いです。コーチングの歴史やジャンルについてなど全体を知ることができます。
→ コーチングのすべて――その成り立ち・流派・理論から実践の指針まで
コーチングはたくさん種類があってわけがわからなくなります。ジャンルによってかなり違いがあり、定義も様々です。まず大枠を知ることで混乱しなくなります。
自分がどの方向に進みたいのか、ゴールも見えて来ることでしょう。また、このあとのネット検索で得られる情報の量や質も変わってきます。
大枠をつかんだ後は、興味を持ったジャンルのコーチングの本を買って読んでみるとさらに知識が深まります。
ネット記事、ブログを読む
コーチングの本を読んだら、インターネットで興味のあるワードやジャンルを検索してみましょう。コーチのブログや、コーチングの体験談、コーチング関するニュースやライターが書いた記事などを見つけることができます。
もっともコーチングに興味がある人なら、もうネットで色々検索しているかもしれませんね。ただ、本を読んでからだと見る目も変わってくるでしょう。
ネットの情報は質の高いものから低いもの、嘘情報もあるので注意して見ることが大切です。
好きなコーチや、団体などがあれば深掘りして行ってもいいですね。メルマガを発行している人がいるなら、メルマガ登録すれば、メールボックスにコーチング情報を配信してもらえます。
中級編〜アウトプットし、使えるようになる〜
ここからは実践編となります。コーチングの考え方や手法を自分の生活に取り入れながら、理解を深めていきましょう。
理論を自分なりに体系化する
初級編で大体の知識を得ることができたら、なんとなくコーチングのモデルが頭の中にできていると思います。この時点で、自分なりのコーチング理論を組み立ててみましょう。
パソコンや紙に書いてみると頭の中の整理をすることができます。また、コーチングに関心のある人とつながって話し合ったりすることも有効です。
ブログを書いてみれば、人に見せるという意識が働いて質の高いものを作ろうという気になります。それはコーチングの学習効率を上げてくれます。
本やネットで得た知識を使えるものに変える段階です。
自分自身で実践してみる
コーチングのモデルがわかってきたら、自分自身で実践し、フィードバックを取ってみましょう。例えば、ゴールを設定したらどんな効果があるのかとか、この手法を使うとどんな風に考え方が変化するのかなどです。
自分で自分のことをコーチングするのを「セルフコーチング」と言います。セルフコーチングは人にコーチングをする際の基礎になります。
自分自身で試行錯誤してみることで、本当に使えるのか、使えないとしたらやり方が悪いのか、理論が間違っているのかなど考えながらブラッシュアップしてみます。
コーチングは全てに科学的なエビデンスがあるわけでもないです。それに、科学的なエビデンスがあったら正しいとか、誰にでも効果が出るというものでもありません。
人間の心や体は複雑なので、エビデンスがしっかりしている薬であっても、処方間違えや、体質によってうまく機能しないことがあります。
この辺りは自分で感覚をつかみながら、有効なコーチングを考えてみてください。
セミナー、養成講座に出る
コーチングに関するセミナーや、コーチ養成講座に出てみましょう。ここで自分なりに考えてきたものと講師が教えるものを比較してみましょう。
独学していてわからなかったこと、疑問などを講師に聞いてみると、知識が深まります。また、間違った理解をしていたら気づくこともできるでしょう。
コーチングを実践している人から、現場の経験や、業界のことなどを知ることができるので良いセミナーや講座があれば出てみると良いです。
ここでコーチングの雰囲気や、どんな人が来ているのか、講師はどんな人かなど多くの情報を得ることができます。こうした場での体験と本などでの知識が結びつくことで、より学習効率が高くなります。
また、本やネットには出ていないこともあるので、そうした情報を手に入れるためにも、直接教えてもらうのは有効です。
コーチング資格が必要かどうか、メリットデメリットについてはこちらで詳しく解説しています。
コーチングセッションを受ける
本やネット、セミナー、メルマガなどで信頼がおけるコーチがいれば、実際にセッションを受けてみましょう。個別やグループコーチング、メール、電話、スカイプなどいろいろな種類があります。
体験セッションを実施しているところもあるので、そうした機会を利用してみてもいいでしょう。
一番いいのは直接会うことです。グループでも個別でも直接セッションを受ければ、言葉にはできない細かいところまで情報をつかむことができます。
もちろん、直接じゃないと効果が低いとは言えないので、自分が好きなものを受けるといいです。
セッションを受けることで、疑問が解決したり、間違ったやり方をしていたらそれを修正してもらうことができます。
また、コーチングが本当に有効なのかどうかも確かめることができるでしょう。
上級編〜人にコーチングする〜
ここまでくるとかなりコーチングについて詳しくなっています。もう人にコーチングできるくらいの知識や技術があることでしょう。
ここからは実際に人にコーチングをしながら、学び、試行錯誤してく段階です。もちろん、初級編、中級編の内容も、人にコーチングするようになってからも有効なので続けていくといいですね。
コーチングプログラムを作る
これまで学んできた内容を生かして、自分でコーチングプログラムを作ってみましょう。単発のセッションにするか、コースにするか、時間や場所は?などを決めていきます。
人にセッションを提供するには、ある程度形になっていないといけません。わからない場合は、他の人を参考にしたり、あなたの先生に相談するなどして作り上げていきましょう。
ものすごく細かく作る必要はありません。概要がわかり、何をするのかが明確になっていれば問題ありません。プログラムがあったほうが相手に説明しやすいですし、自分でも頭の整理がつきます。
クライアントを獲得しコーチングをする
まずクライアントを無料でもいいので獲得してみましょう。友人やコーチング関係で知り合った仲間などに、コーチセッションしたいことを伝え、コーチングを受けてみないか聞いてみましょう。
有料である必要はないですし、無料で、練習をしたいからと言えば受けている人が見つかるでしょう。定期的にできればなお良いです。
この段階でうまくいかないこともあると思います。人を相手にすることなので理論通り、教えられた通りにセッションが進むとは限りません。
しかし、それは誰でもあることです。プロで活動している人でもうまくいかなかったり、改善したりしています。その度に自分なりに考えたり、先生に相談したい、本や講座で学び直しながら、形を作っていきましょう。
クライアントがいると、コーチングの学習は加速度的に早くなります。知識と経験が結びつき、足りないものや改善点がわかるので、クライアントを取ることは最優先にする価値があります。
プロ編〜ビジネスとして運営する〜
ここからは、有料のサービスとしてコーチングを提供する段階について解説します。副業、専業のプロとして活動したい方は参考にしてください。
セッションを有料で提供しよう
コーチングを実践して、自分自身や他人に対して効果が出たのなら、それを有料で提供してみてもいいでしょう。お金をもらうのはプロですので、プロとして活動するのです。
もちろん、無料で提供し続けてもいいですが、料金を設定することで信頼性が増したり、プロとして認識してもらえるようになります。
コーチングでは、手法だけではなくクライアントとの関係性も大切です。プロとして活動しているだけでコーチングの効果が上がる可能性が高いです。
わざわざお金を払ってセッションを受けたい人は、あなたのことをある程度以上信頼していますし、受けたいという気持ちも強いことが多いです。最初から先生的なポジションになれれば、クライアントがあなたの言うこと素直に取り入れてくれるようになります。
また収入が入ることで、それを自己投資に当ててさらに知識や実力を上げることもできます。それはコーチにとってもクライアントにとっても良いことです。
まず、これまで無料で受けてくれて効果を実感した人に対して、有料でコーチングを提案してみると良いですね。
情報を発信する
ブログやSNS、ホームページ、動画などのメディアで、自分の活動やコーチングの情報などを発信してみましょう。これは勉強にもなるし、マーケティングにもなります。ネットは無料〜低額でできるので、取り組みやすいです。
どんな風にマーケティングしたら良いかは、人によってかなり違うので、私からは言えません。自分なりに考えたり、プロのコンサルタントの意見を聞いて見るのもいいでしょう。
ただいずれにしても自分がいることを認知してもらわないと、クライアントが来ません。
インターネットでなくても広告、口コミ、紹介、直接の提案などいろいろな方法があります。
いずれにしてもコーチングでクライアントさんが成長したり、マインドが変わったりするだけのものを提供することが必須です。
ただし、最初から完璧にしようとする必要はないし、完璧なすごいプログラムが必ずしも求められているわけではありません。自分が自信を持っている狭い分野であっても、成果が出せるのであれば有料にするだけの価値があります。
人が何を望んでいるかを考えて、それを商品にすることで、需要と供給を合わせることができます。
セミナーをしてみよう
自分が持っている知識や方法論をまとめて、セミナーで教えてみましょう。これは無料でも有料でもいいです。
コーチングの業界ではセミナーが盛んに開かれています。セミナーをすることで新しいクライアントに出会えたり、自分を知ってもらうことができます。
セミナーは独自に開催してもいいですし、人から頼まれたり、営業をしてみてもいいでしょう。また、何人かのコーチを集めて共同開催にすることでイベント性を高め、集客につなげることもできます。
お客さんと直接会うことで、どんな人がコーチングを必要としているのか肌感覚でわかります。
もちろん、最近ではウェブセミナーや、ZOOMセミナーなどのオンラインのセミナーもあります。自分との相性や、ニーズを考えて、やり方を選びましょう。