コーチング

セルフコーチングもコーチングも半年で卒業ではない

セルフコーチングもコーチングも半年で卒業ではない

コーチング業界では、半年間のコーチングをしている人が多いです。そして、まことしやかに、一回コーチングを受けたら、もう受けなくていい、ということが言われていたりします。

要は、コーチングというのは、半年受けたらもう卒業ということです。しかし、私は半年受けて卒業、一回で終わりというのではなく、何度も受けた方がいいと思います。一年でも同じことです。

コーチングの目的はセルフコーチングができるようになることではない

半年間で終わり、と言っているのは、半年間で、セルフコーチングができるようになり、コーチが要らなくなる、ということです。それまでに、コーチングの理論とか、方法を教えるというのがコーチングだと考える人がいます。

しかし普通に考えたら、半年間でマスターできるものってあるでしょうか。たとえば、空手を半年間で、しかも、一回1時間を6回、合計6時間でマスターできたりするでしょうか。そんなはずはありません。

どんなに強い空手家であっても、たいてい先生やコーチの指導を受け続けています。もちろん、自分自身も教えられるくらい強いのですが、誰かに見てもらった方がいいから、先生やコーチがいるのです。

6時間とか12時間とかで、セルフコーチングはできるようにはなりません。セルフコーチングで、コーチにしてもらうコーチングよりも効果を上げるというのは、かなり難しいことです。

また、コーチングの目的は、セルフコーチングができるようになってもらうことではありません。それは、一つの目的ではありますが、コーチが客観的に見て、その人のマインドを修正したり、レベルアップするようにするのが、コーチングの主な役割です。

だから、仮にセルフコーチングができるようになったとしても、それでコーチングは卒業、ということにはなりません。

プロのコーチになったとしても、何度でもコーチングは受けた方がいいと思います。セルフコーチングでは見えない部分は必ずあります。それはいくらコーチングやセルフコーチングがうまくなってもそうなのです。

人間にあるスコトーマ

なぜセルフコーチングが難しいかというと、人間にはどうしてもスコトーマという、盲点があるからです。これは
自分のことは自分ではわからない、ということです。

スポーツでも、スキルを修正するためにコーチがいるのは、コーチは客観的に見ることができるからです。自分では、いつもうまくやっているつもりで気づかないことがありますが、外から専門家が見たら、修正点に気づきます。

私は、歌が好きなのですが、歌は自分の声を聞くことができません。自分が聞いているのは、内側の声で、人にどう聞こえているかはわからないのです。だから、人に聞いてもらわないと、修正が難しいのです。

心も同じで、自分で気づくこともできますが、必ず盲点が生まれます。だから、セルフコーチングは、人からコーチングしてもらうより難しいのです。

セルフコーチングも、スポーツと同じように、自分で何度も実践して身につけていったり、人に見てもらう必要があります。そして、これで終わり、という卒業地点はありません。

コーチングは人生で何度も受けた方がいい

コーチングは一度ではなく、人生のうちに何度も受けた方がいいと思います。連続でずっと受けている、というわけではなくてもいいですが、一度で終わりというのはもったいないです。

人から見てもらえば、もしマインドが間違っていた時でも修正してもらうことができます。また、新しい課題にぶつかることもあるでしょう。そうしたとき、人からコーチングしてもらえば、早くレベルアップできるのです。

セルフコーチングも、コーチに見てもらえば、早く上達していきます。マスター、卒業というのはどの分野でもありません。すごく上手な人も、トッププロでも、上を目指していますよね。セルフコーチングも同じです。セルフコーチングだけが、マスターがあるわけはありません。

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卒業があるのは、学校とか、講座の都合です。とりあえず、このレベルまでは行きましたよ、ということで、一旦終わりにしているだけです。これは、ビジネス上とか時間的な都合です。一生続く学校というのはないですからね。

バスケットボールとか野球で、卒業証書をもらうことなんてないですよね。どんなプロでももらっていないですよ。人にコーチングするのでも、自分にコーチングをするのでも、上達は限りがありません。

何度もコーチングを受けていいのです。そうしたら、その度に違う気づきが得られます。ゴールも一度設定して終わりではなくて、ゴールの数を増やしたり、修正したり、更新したりする必要があります。そんなときに、コーチに見てもらうと良いです。

また、いろんなコーチに受けてもいいです。コーチにもやはりスコトーマがありますから、違うコーチなら、違った角度からコーチングをしてくれるでしょう。

コーチは半年で卒業とするのは良くない

コーチの側でも、クライアントが半年で卒業としてしまうのは良くありません。もう学ぶことがない、と思わせてしまうからです。

現実は、コーチだって、コーチングを学び続けているのです。また、誰かのコーチングを受ける人が多いです。私はコーチング業界にいるのでわかりますが、コーチになる人は、コーチングが好きな人が多いから、実際にそうなっています。

それなのに、自分のクライアントには、卒業です、もうコーチングは受けないでくださいね、という意味のことを言うのはおかしなことです。

また、現在あるコーチングが完璧ならまだ良いですが、コーチング理論とか方法論とかも進化し続けています。もっと良い方法が日々研究されて、作られているのです。コーチ自身のコーチングも、経験や研究を積んで、レベルアップしていきます。

そうしたら、新しい、もっとレベルアップしたコーチングで、クラアイントを見てあげたほうがより成長してもらえるし、新しいセルフコーチング法を覚えてもらうこともできるでしょう。そのほうが、クライアントはより幸せになります。

コーチングが半年とか、1クール受けて卒業と言ってしまうと、クライアントも、コーチやコーチング自体が進化していることに気づけなくなります。

クライアントのことを考えるなら、本当のことを言ったほうがいいです。「自分もコーチングを学び続けているし、人からコーチングをしてもらうこともあります。コーチングも日々進化していますし、セルフコーチングはもっと上達します。」と正直に言うのがクライアントのためと思います。

コーチングはどのみち、人生の中で何度も受ける

プロのマインドコーチとかライフコーチにではなくても、コーチングというのはどのみち、何度も受けることになります。それは自分の先輩だったり、メンターや、先生、家族、友達、などからコーチング的に関わってもらうことが絶対にあるからです。

友達に悩み相談しても、自分の気づかないところに気づかせてもらえます。しかも、最近コーチングの本もたくさん出ているので、コーチング技術を使って相談乗る人もいるでしょう。コーチングは広くとらえれば、コーチ、という肩書きがある人だけのものではありません。

だから、どのみち卒業ということはないのです。誰にも相談しない人なんて、まずいないですからね。そういうわけなので、コーチを名乗っている人がいくら卒業と言ったところで、卒業する人はいないのです。

そうであれば、コーチにコーチングを受けていいはずです。コーチというからには、専門的な技術があって、友達の人生相談とは、また違ったコーチングができます。

セルフコーチングもコーチングも一生レベルアップできる

他の分野と同じで、コーチングにも、これで終わりという地点はありません。このくらいあったらいいか、と自分で終わるのは自由ですが、やろうと思えば、いくらでもレベルアップすることができます。

しかもコーチングは、人生全体をよくしていくものなので、途中でやめてしまうのはもったいないことです。自分でするセルフコーチングも、もっと上手くなって、問題を解決したり、ゴール達成に近づいたりすることができます。

半年や、一クールで卒業というのは、コーチも、受ける側も考えない方が良いのです。長い目で見て、コーチングと付き合っていくと考えた方が良いでしょう。

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