コーチング

コーチングとカウンセリングの違いに関する誤解【重要】



コーチングとカウンセリングの違いは誤解されています。

よく「カウンセリングはマイナスの人を0にする、コーチングは0の人をプラスにする」という説明がされます。

しかしこれは間違った考え方です。

そもそも客観的な基準があるわけでもなく、何となく言われていることなのです。こんな風にコーチングとカウンセリングは比べることはできません。

コーチングとカウンセリングへの誤解を、詳しく解説していきます。

コーチングとは

コーチングの語源は「馬車」です。ハンガリーのコチという場所で使われていた馬車がコチと呼ばれるようになり、英語ではコーチになりました。

人をある目的地に連れていくという意味から、人の目標達成をサポートすることがコーチングと言われるようになりました。スポーツコーチングなら、大会に勝つという目標のために、アドバイスしたり教えたりすることですね。

世間ではスポーツコーチングが広く知られていますが、コーチングはスポーツに限りません。どんな目標であってもコーチングをすることができます。

人の人生全体をコーチングすることは、ライフコーチングと言われ、ビジネスの目標達成をサポートすることはビジネスコーチングと言われます。

また、コーチングには目標自体の設定をサポートすることも含まれています。

カウンセリングとは

次にカウンセリングの意味を確認しましょう。counselingの意味は、

The provision of professional assistance and guidance in resolving personal or psychological problems. (Oxford Dictionaries)

つまり、「個人的な問題や、心理学的な問題を解決するためのプロフェッショナルな援助や指導をすること」です。例えば、学校カウンセラーなら生徒の学校生活の中での悩みや、人間関係、勉強に関する悩みなどを聞いて、それを解決に導いていきます。

コーチングとカウンセリングの違いと言われる時のカウンセリングは、日本語としては精神療法の意味に近いでしょう。

精神療法psychotherapyは、

The treatment of mental disorder by psychological rather than medical means.(Oxford Dictionaries)

つまり「医学的ではなく心理学的な手法による精神疾患の治療」です。

コーチングとカウンセリングの良くある説明

コーチングとカウンセリングでよく言われるのが、

カウンセリングはマイナスから0にする

コーチングは0からプラスにする

です。

この時のマイナス状態とはどう考えられているでしょうか?2通りの事が言えます。

1、悩みや問題を抱えている状態
2、精神医学的に疾患と診断される状態

悩みや問題の解決はコーチングでもある

まず悩みや問題を抱えていることは誰でもありコーチングを受ける人にも当然ありますから、マイナスが悩みや問題を意味するとは考えられません。

コーチングは悩みや問題がない人が受けるものだと言ったらほとんど誰も受けないでしょう。

コーチングで目標達成をしようとすれば必ず何らかの問題に当たります。スポーツで優勝を目指している人が本番で緊張してしまうという問題があった場合、コーチングではそれを解決するための援助をするのです。

問題をマイナスだと捉えるなら、プラスにするというコーチングは成り立ちません。

精神疾患はマイナスなのか?

となると、マイナスとは精神疾患のことであると言えます。つまりここでのカウンセリングは精神療法を意味するのです。

では精神疾患の人はマイナスでしょうか?そもそも0とかマイナスが何を基準にしているのか不明です。おそらくイメージ的にマイナスっぽいからそう言われているだけです。

精神疾患はどのように定義されるでしょうか。

精神疾患は簡単に言えば「この項目に何個当てはまったらこの病気」というふうに決めらます。ここにはマイナスとか0は出てきません。

また点数をつけるもので、有名な「ベックうつ病調査表」では、チェック項目ごとの点数を合計して、0~40点までをつけます。17点~は治療が必要とされています。

これにもマイナスは出てきません。

精神科の診断基準と同一線上にコーチングはない

もちろん0~40を−20~+20とすることもできます。しかしある病気の指標の点数をプラスにするのがコーチングの定義ではありません。

精神科の診断基準と同一線上にコーチングを置くことは間違っています。

医学では正常の範囲は決まっていますが、それは0とかプラスという意味ではありません。病気は診てもプラスの診断なるものはないのです。

また精神疾患は個別に定義されているので、全体的にマイナスですという話でもありません。当然全体的にプラスもありません。

もし、マイナス・プラスと言いたいなら、コーチングで独自の指標を作ってマイナス・プラスを決め、0以上の人だけ受けてくださいと言うしかありません。

コーチングは「マイナス」に機能しないのか

「マイナス、プラス」というのがナンセンスであること確認した上で、いわゆる「マイナス」状況にコーチングが使えないのか考えてみましょう。

コーチング業界ではまことしやかに、「マイナス」の人にはコーチングは使えないか、効果が減ると言われています。また、コーチングは「プラス」の人に使うものだとも言われているのです。

もちろん、必ずしもコーチングだけでなんでも万能に解決できるわけではありません。

しかし、たとえ精神医学的な問題がある人であっても、目標に向かっていくことはできるし、それをコーチングでサポートすることは可能です。




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