「正社員になりたい」「安定した仕事につきたい」と言われているのをよく耳にします。就活学生も、正社員になることを目指して頑張っていますよね。最近の子供の夢は、正社員とも聞きます。
「正社員になりたい」「正社員は素晴らしい」と言う考え方が世間一般的なようですが、私は正社員になること自体はまったく素晴らしい事とは思っていません。正社員が素晴らしいという考え方を抜けださないと、ゴールややりたいことが見つからないと思います。
正社員の方が幸せだという信仰
正社員が素晴らしいと思っている人は、バイトや自営業と比べ、正社員のほうが優れている、良い生活ができると思っているふしがあります。
しかし、ブラック企業の正社員を見てください。私の大学時代の友人は、ブラック企業の正社員でした。飛び込み営業を朝から深夜まで過剰労働を繰り返していました。ほかにもブラック正社員を知っていますが、彼らを見ているととても幸せそうには見えません。
忙しく働いて、厳しい環境に置かれていることを自慢したりもしますが、望んでやっているのかというと、かなり怪しいと思います。
ブラック企業の正社員とコンビニのバイトを比べたら、コンビニバイトの方が幸せと言えるしれません。ブラック企業正社員より、コンビニバイトのほうが、労働環境が良いと言えるのです。
ブラック企業の正社員は労働時間が十数時間と長いです。残業代で稼ぐ方法もありますが、企業によっては残業代が出ないケースもあります。だからこそブラック企業と言われる訳ですが・・・
結局、昼休みもなく働かされて、時給に換算してみたら数百円だった、ということもあります。
コンビニバイトの方が正社員より良い待遇?
対してコンビニのバイトはどうでしょう。都内のコンビニのバイトであれば時給が1,000円弱位。深夜割増で1200~1300円程です。フルタイムでコンビニのバイトをすれば、正社員の給料を超えてしまう可能性もあります。コンビニはいつも混雑しているわけではないので、仕事も比較的楽でしょう。
都内の昼時のコンビニはサラリーマンで溢れていますよね。ブラック企業の正社員は忙しいので、片手で食べられるお握りやお弁当などをコンビニで購入すると推測します。そうだとすれば、コンビニの店員になって廃棄の食材を食べることとあまり変わらないわけです。コンビニ店員なら無料で廃棄を食べられるので、食費もかかりません。
また、コンビニの仕事は、システム化され無駄がないように作られています。ブラック企業の様に、無意味に飛び込み営業をたくさんするなどの無駄が多いことをする必要もありません。
コンビニはどの地域も同様なシステムを使っているので、コンビニの仕事が一通りできる人であれば仕事に困るということもないでしょう。ブラック企業は生産性が低いから、過剰労働が必要とされます。生産性が低く、価値が低いもの売っているので労働集約的にゴリゴリ労働者を酷使しなければ売り上げが立たないのです。
ブラック企業は儲からない企業
ブラック企業はブランディングとかマーケティング、あるいは商品開発と言った時点で問題があり、労働集約的な仕事にならざるを得ないというケースが多いのではないでしょうか。
もしそうではなくて、付加価値の高い商品を売っている会社であるとするなら、ブラック企業の社員はとてつもなく酷い搾取されているということになります。あるいは無意味にいじめられているということになります。まさに奴隷です。
そうした仕事をしたところで、何かスキルが身につくわけでもありません。スキルが身に付かなければ、ずっと悪い労働環境で働かなくてはいけないことになると思います。
転職にしても、その奴隷的な素質を買われて、また効率の悪い仕事をさせられるかもしれません。仕事はこういうものだという考えを変えない限り、ずっとブラックな職場にいることになるでしょう。
正社員信仰は絶対ではない
このように見てみると、コンビニのバイトのほうがブラック正社員より良い労働環境であると言えます。もちろん、ここに当てはまらない例もあると思いますが、正社員が絶対良いという信仰が間違っている可能性に気づいていただけると思います。
今の若い人たち、私の友人にもブラックな環境で働いている人たちが沢山いますが、彼らは正社員になったから、頑張って就活したのだからもったいないと考えて会社に必死にしがみついています。たいしてスキルが身につかない安月給の仕事に甘んじているわけですです。
こういう正社員信仰の人は多いのではないでしょうか。自分がしたい仕事をするとか、社会にどんな役割を果たしたいかよりも、正社員という地位が大事なわけです。それは突き詰めてみれば、「お金が安定的に入るから」大事ということ。当然ながら、正社員と言う地位が人生の目的、ゴールであるはずがありません。
正社員を信仰するのはお金の奴隷
そう考えると、
「正社員の方が安定しているから会社の止めることが出来ない」
「効率よくお金が稼げるからと言って正社員をしている」
「仕事に何のやりがいを感じないのにとりあえず安定し、のんびり仕事をしているから正社員」
と言う人たちはお金の奴隷です。お金のためだけに時間を切り売りしていることになるからです。
地位が危うくなるから転職はできない、給料が下がるから会社を辞められないそういった考え方は人生の貴重な時間を無駄にしています。正社員信仰を持っている人たちには本当にその正社員の地位が自分の欲しいものがあるのか、よく考えてみてほしいです。
お金のためにやりたくないことをしていると、ストレスや疲労などで、生命力が下がってしまいます。生命力が下がる6つの行為と対策についての記事を書いたので、こちらもごらんください。
正社員信仰を捨て、やりたいことをやる
私は、収入が下がるからやりたいことを我慢して安定的なお金と地位を確保していたいと考えません。自分がこうしたいと思ったことをやった方が良いと考えています。それは、正社員の地位よりもずっと大事なものがあるからです。
それに自分がやりたいことをやったほうが高い生産性を維持でき、結果的に収入が増えることになります。もし仮に収入が減ったり変わらなくても、全く問題はありません。なぜならお金に変えられないものを手に入れることが出来るからです。
やりたいことをやって、人生を変えるには、正しくゴール設定する必要があります。正しいゴール設定の3つの必須ルールについてブログを書いたのでぜひチェックしてください。
もちろん、結果的にやりたいことを選んだら、正社員という地位になることもあるでしょう。しかし、今正社員である人も、一旦考え直してみて、正社員という地位と収入をなくしたら、本当にその仕事をしたいのか、と考えてみてください。
正社員信仰を根強く持っている人は、それをいったん徹底的に否定してみると良いです。そうすれば、新しい世界が開けてくることでしょう。
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