やりたいことが見つからないならやりたくないことをやってみましょう。
「石切山さんなんてなんてこと言うんですか。いつもやりたいことだけやるって言ってるじゃないですか!」
と言う声が聞こえてきそうです。はいその通り。やりたいことだけやりましょう。ただ今回話す事は単純にそういう話では無いのです。
つまりやりたいことを見つけると言うゴールを設定して、そのためにはやりたくないことをやってみることが、スコトーマを外すことになる、ということです。ですから厳密に言うと、やりたくないこととは言えません。言い方を変えれば、今まで自分がやったことがないこととか、やろうとすると嫌な気分になることをあえてやってみよう、ということです。
例えば私のクライアントさんで、サラリーマンを辞めて独立した人がます。その方は会社とちょっとしたトラブルがあって、僕はその方に、「せっかくなので徹底的に戦っていましょうね」言っていました。僕がそう言ったのは、その方には、自分が理不尽なことを我慢して穏便に済ませようとする傾向があったからです。
サラリーマンをやってる人は、こうした考えの人が多いのではないかと思います。その方は僕のアドバイス通りに、普通のサラリーマンの人ならしないような行動をしました。会社から理不尽なことを言われた場合、徹底的に戦ってみることにしたのです。そしたらどうなったでしょう。スコトーマが外れて社会のシステムがはっきり見えるようになったそうです。
その方は、今では、はっきりとものを伝えることに抵抗がなくなり、交渉にもかなり強くなったそうです。何なら会社をつぶしてやろうか、くらいの気持ちで要求ができるようになりました笑。独立した後にもいろいろな問題があったそうですが、全く物怖じせずに話し合いを進められるようになったのです。
サラリーマンの方には是非同じようなことをやってみて欲しいのですが、仕事に限らず、自分が今まで慣れ親しんだ者やいつも選んでしまっものから離れて、全く逆の行動してることで大きくスコトーマが外れるはずです。
たとえば自分が嫌いだと思ってた食べ物食べてみるとか、自分が絶対行かないような場所に行ってみるとか、自分と対立する意見の人の本を読んでみるとか。そのように自分の現在のコンフォートな状態の逆を行っているのです。
そうすることで、自分の思い込みが外れて、嫌いだと思っていたことが実は好きなことだったりとか、今まで見えなかった世界がパッと目の前に開けてくるとか、そうした変化を起こすことができるでしょう。僕も最近、この人は意見が合わないだろうな、と思っていた人の本を読んでみたのですが、意外と賛同できたり、自分が知らないことを納得のいく形で提示していたので、視野が広がりました。
やりたいことがないという人は、現在の自分のコンフォートゾーンにいても、やりたい事は見えてこないので、意識的にその外に出るようなことをしてみると良いでしょう。そうすることで見えなかった情報が見えるようになり、その中にやりたいことやその手がかりとなる事を発見できると思います。
ゴールのためにせることであれば、苦痛が伴うことであってもそれはやりたいことになります。マラソンランナーが厳しいトレーニングをするのも、次のレースで最高の記録を出したいと言うゴールにかなっているのでやりたい事と言えます。
やりたいことを見つけるという目的のために、あえて自分のコンフォートゾーンを書かれている、気が進まないこと言ってみるってのも楽しんで行ってきてください。
ただしこれは、「いい習慣」を身につけようと言う話とは違います。たとえば、お金持ちになるためにトイレ掃除を習慣にしましょう、という話とは違うのです。もちろんトイレ掃除をしてもいいんですか、そこが目的ではありません。コンフォートゾーンから外れていることが重要なのです。
だから、健康に気をつかっている人は、あえて夜更かしをしてタバコ吸って、ポテトチップスを食べるのもありです。そして、健康に悪い生活に慣れたらそれはそれでスコトーマを生じますから、また違う行動をしてみます。
以上のようにあえて「やりたくないこと」をやってみることで、新たな知識が手に入り、やりたいことも見つかっていきます。小さなことでもいいので、試しにやってみてくださいね!
PS
世の中では、「右翼」とか「左翼」というレッテル貼りをする人たちがいます。そういう人たちは、「あいつは右翼だからダメだ」とか「左翼だから反日スパイだ」と、相手の言うことを最初から聞こうとしなかったりします。そうした態度は、スコトーマを生み出し、どんどん視野を狭めてしまいます。
「右翼」の人は、「左翼」の人の言うことをよく聞いたらいいと思いますし、その逆も然りです。もっとも、「右翼」「左翼」みたいなレッテル貼りをやめたらいいとは思いますが笑。
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