あなたは、どうやって価格をつけていますか?実は、価格は複数あります。
コーチングビジネスで稼ぎたいなら、高く評価してくれる人に、高い価格で買ってもらうことが大切です。そうすることで、お互いに、豊かになることができます。
価格が複数あることを理解して、価格に対するブレーキを外してください。
適性価格は人によって違う
あなたは、商品の値段をつける時に、どんな基準で考えていますか?
労働者思考だと、労働の価値から考えて、値段をつけようとします。自分が会社員として働くと、時給3000円だから、5000円くらいにしておこう、と思います。
それで、それが「適正価格」だ、と思っています。そのため、単価を上げるとなると、適性じゃない価格で売るという意識が生まれるので、上げられません。
コーチで稼ぎたいなら、1回のセッション単価は、3万円以上はないと、稼げません。3万円でも、半年間で、6回のセッションなら、18万円です。
最低でも、コースで30万円以上の商品がないと、貧乏コーチになります。
単価は5万円以上にすれば、ビジネスが安定してきます。
ところが、価格に対してブレーキがある人は上げられないのです。また、高い値段をつけていても、本気で売る気になっていないコーチも多いです。
なぜそうなるか、というと、適正価格があると思っているからです。
しかし、適正価格というのはありません。なぜなら、取引は、1対1で行われるからです。そのため、お互いが合意できれば、どんな値段で売っても構いません。
一人一人、払おうと思う額は違うので、価格は、固定的なものではありません。ただそれではわかりにくいので、自分で値札をつけるわけです。
コーチングは特に、1対1セッションだと、同時にせいぜい20人、限界でも30人のクライアントがいたら、もう満席状態になります。
ブログやメルマガなども、多くの人に読んでもらうとしても、実際には、多くても月に4人くらいとしか契約しません。
この契約を、誰とするのか、というのが大事です。
人によって、払う金額は違います。無料でも受けたくない人もいれば、1回5千円なら受ける人、100万円払っても受けたい人もいます。
全く同じ商品でも、契約する人が違うと、複数の価格が生まれるのです。
では、あなたは、誰と契約したいと思いますか?無料でも受けたくない人に、一生懸命売り込むでしょうか?
こう言われたら、そんなバカらしいことはしない、と思うでしょう。しかし、稼げないコーチは、無料とか5千円なら受ける、という人を相手にしてしまうから、稼げません。
価値がわかる人に買ってもらう
安くしたところで、それほどたくさんの人が来るわけでもありません。5千円でも、いらないと言われることも多いでしょう。
そうしたら、「自分の商品の価値は、5千円か、それ以下が適正価格だ」と勘違いしてしまいます。
労働者の給料の場合、社会の中である程度相場が決まっています。
労働者の給料は、マルクス経済学では、平均的な生活費をもとに作られている、と言われています。実際に日本では、マルクスの言った通りの給料体系になっています。
そのため、「固定した相場がある」と、労働者思考だと思ってしまうのです。この思考を、コーチングビジネスに持ってきたら、無理ゲーになります。
稼ぐためには、価値がわかってくれる人に買ってもらいましょう。
あなたが、知る人ぞ知る、江戸時代の掛け軸を持っていたとします。そうしたら、誰に売りたいですか?なんとか鑑定団とか、美術館に買い取ってもらいたい、と思うでしょう。
なぜなら、価値をわかってくれて、高い値段で買ってくれるからです。
間違っても、公園のフリーマーケットで売ったりしませんね。そんなところで売れば、500円くらいに値切られます。
フリマでそのへんの主婦に買ってもらったところで、子供に落書きされて終わりですが、目利きや、美術館に買ってもらえば、大事にしてくれます。
価値がわかっている人に買ってもらうと、価値が高まったり、世の中により貢献できるのです。
もしあなたが稼ぎたいなら、自分の価値を、高く評価してくれる人と、お互いに豊かになることが大切です。その方が世の中のためになります。
そうやって、高い価値を生み出せるから、対価もたくさんいただけるのです。
無料とか、安い値段は、他のコーチにやってもらえばいいのです。
自分で値段をつける
価格が決まっていないということは、自分で値段をつける必要があります。プロのコーチなら、自分で値段をつけて、売れる商品を作ります。
労働者思考だと、誰かが値段をつけてくれると思っています。
スーパーのレジは、時給1000円です、正社員は、年収400万円です、と、あらかじめ誰かが値段をつけていますね。
労働者になる場合は、こうした求人を見て、仕事を探します。あらかじめ、誰かが用意してくれているわけです。
先ほどのも言いましたが、これを基準にしてはいけません。なぜならこれは、一般的な生活費から計算されているからです。
また、給料は、利益を搾取された後の金額なので、自分でビジネスをするなら、同じ基準では回りません。
お客さんは、「コーチ募集 1回5万円」という値札をつけてくれるわけではありません。だから、自分でポジションを選んで、いくらで売るのかを決定します。
自分が、どんなポジションを選ぶか、どんな商品を作るかで、売れる値段も変わってきます。
もし、あなたが、役所でやっている心理カウンセリングサービスと同じポジションを取れば、1回数千円でしか売れないでしょう。
コーチは、心理学は知っているに越したことはないですが、臨床心理士のマーケットに入ってしまえば、フリーターみたいな生活しかできなくなります。
心理学系の資格はいくら持っていても、臨床心理士よりは下に見られます。それだけでなく、精神科医もいます。精神科医も、保険で安く診てもらえるのです。
しかし、どうしてもカウンセリング領域に入ってしまうコーチも多いです。カウンセリング領域に入ると、稼ぐのはかなり難しいでしょう。
ポジション選びだけで、その後の結果が大きく変わります。
30万円以上で商品を売りたいなら、30万円以上払ってでも、受けたい人がいるポジションを選ぶ必要があります。
一番わかりやすいのが、ビジネスです。なぜなら、リターンがわかりやすいからです。100万円払っても200万円儲かるなら、買ってもらえます。
海外のMBAは年間数百万円しますが、その分いい仕事につけたり、経営幹部になれたりするので、多くの人がこぞっていくのです。
もちろん、ビジネス系はやりたくない人もいると思いますが、大事なのは、高く売れるところで売る、ということです。
カウンセリングで売ったら安くしか買ってもらえなくても、スピリチュアルの方面で売ったら高く売れたりします。
「誰に、何を、どのように売るか」が少し違うだけで、結果が大きく違うので、やみくもに努力する前に、ポジション選びに頭を使ってくださいね。