脳科学

「身近な人」を変えるには?その「根本的な解決法」

コーチングをしていると、多くの方が「家族や友人を変えたい」とおっしゃいます。たとえば、家族にゴールを持ってほしいとか、友人の頭を良くしたいなどです。あなたも身の回りの人を変えたいという問題を抱えているかもしれません。

たしかに、身の回りの人を変えたいという気持ちはわかります。しかし、身の回りの人を変えようと思わないほうがよいと思います。

なぜならまず、友人や家族が変わることを望んでいないかもしれないからです。だとしたら、相手をどうにかしようとすることは、相手にとってよくないです。単なるおせっかいということになりやめたほうがいいでしょう。

それに本人が自分の現状についてどう考えているのかはわかりません。もしかしたら、満足しているかもしれませんし、何らかの理由があって現在の状況にあるのかもしれません。

あなたが介入することで、相手にとって望んでいない状況になってしまわないとも言えないですよね。

僕は周りの人にむやみにコーチングしようとはしません。僕がコーチングをするのは、強い意志があって、現状を抜け出したい、ゴールを達成したと思っている方だけです。それは相手の意志を尊重しているからです。

また、もう一つ重要な理由があります。それは身の回りにばかり目が行っていると抽象度が上がらないために、ゴール設定やゴール達成がうまくできないからです。

あなたがいつも家族や友人など、自分の近しい人のことばかり考えているとしたら、あなたは視野がせまくなっています。現状を最適化しようとしているだけです。

考えてみてください。視野を広げれば、世界中であなたのことを必要としている人がたくさんいるはずですよね。抽象度が高いゴールであるほど、多くの人があなたを待ちのぞんでいることになります。

もちろん家族や友人をないがしろにしろ、というわけではないですよ。でも抽象度を上げれば同じ人間ですから、身近にいない人も同じくらい大事なわけです。だとしたら、身近な人のことにとらわれているのはおかしいと思いませんか?

「でも身の回りの人は大事にしたほうがいいんじゃないの?」

そう、大事にしたほうがいいんですが、その身の回りの範囲がせまいのです。隣の人、と言ったときに、隣の国の人や、地球の裏側の人も含まれるような抽象度を意識しましょう。

「論理的にはわかるんだけど、やっぱり身近な人を変えたい!」

そうですね。まず、論理的に正しいと思うのであれば、その通りになるように抽象度を上げてみましょう。身近な人にとらわれなくなりますよ。

とはいえ、気になる気持ちもわかりますので、具体的に身近な人を変える方法を2つお教えしましょう。

~~~~~~~~~~~~~~~~

★相手を説得せずに思考を書き換える

~~~~~~~~~~~~~~~~

これは少し高度な方法になりますが、われわれが日常生活で何気なくやっていることでもあります。

たとえばこういうことです。「最近髪の洗い方を変えたら髪がつやつやになった」と相手の前で言うと、髪の美容に興味がる人は気になって「どうやってるの?」と聞いてくるでしょう。こうしたことを意識的にすれば、相手を変えることができます。

他にも「寝酒すると良く眠れるように思ってたけど、実は脳がマヒしているだけで、全然眠れないらしいよ。最近寝酒やめたら、毎朝すっきりだよ。」などと言えば、相手は「寝酒やめようかな」と思うでしょう。

このように相手が抵抗感を感じないように働きかければ、うまくいく可能性が高くなります。相手がうまく変わるように工夫してみましょう。

ただし、「最近人生が変わった」などと言うと、あやしいと思われるかもしれないので注意してくださいね笑。

~~~~~~~~~~~~~~~~

★自分のコンフォートゾーンを上げる

~~~~~~~~~~~~~~~~

これが根本的な解決法です。相手を変えよう、相手のコンフォートゾーンを上げようとするのではなく、まず自分のコンフォートゾーンを上げるのが先になります。

そうすれば、あなたの行動の全てが高いコンフォートゾーンのものになり、相手は一緒にいるだけでコンフォートゾーンが上がります。

逆に言うと、身近な人、とくに一緒に住んでいるような人はあなたがいくら口で言っても、あなたの行動をつぶさに見ているのであなたのコンフォートゾーン自体が上がらないと働きかけが効きにくいです。

だから、高いゴールを持ってそのゴールにまい進しましょう。そうすれば、相手のほうからあなたに相談してきたり、「最近変わったね」と声をかけて来きますよ^^身の回りばかり気にしないで、ゴールのことを気にしていたほうが、結果的に問題は解決するのです。

実際僕の友人中にも直接働きかけをしたわけでもないのに、「人間て変われるんだな、俺も何かやってみよう!」とやる気になった人がいますよ☆今後そういう人はどんどん増えていくと思います。

あなたにもできますよ^^

コンビニから宇宙を見る?「コンビニでできる手軽なIQアップ法」とは前のページ

「メディアの刷り込み」を解いて、「本当のゴール」を見つける次のページ

関連記事

  1. 脳科学

    効率的に情報を手に入れる方法

    こんばんは、石切山です。今日は効率的に情報を手に入れる方法につ…

  2. 脳科学

    「過去志向」を消去し、「ゴールに集中する」方法

    こんばんは!石切山です。「あの時、こうしていればよかった」…

  3. 脳科学

    「小さな常識変更」で、現状の外側の世界が見える

    大きなフレームに変化を起こすには、小さな常識の変更をしましょう。…

  4. 脳科学

    「カメラの向き」が現実を劇的に変える

    努力しているのに、現実が望ましい方向に変わらない、と思っていま…

  5. 脳科学

    全ては「自分が原因」?実は・・・

    全ては「自分が原因」?催眠の大家のところで催眠の研究をして…

  6. 脳科学

    中学生でもできる「世界視点の作り方」とは

    今日は、「中学生でもできる世界視点の作り方」をお話します。秘密は「社会…

コメント

    • nao
    • 2015年 6月 03日 2:35am

    こんばんは。ものすごくわかりやすいです、大変腑に落ちたというか納得致しました
    納得し過ぎて中盤辺りまで読んで鼓動が早まりました。。

    ・身近な人に囚われている=視野が狭くなっている=現状を最適化しようとしてるだけ(ほんとだ!
    ・今身近にいない人も同じくらい大事なのに、身近な人だけにとらわれているのはおかしい…

    お上手な言葉が、まさに!とグサグサっと矢のように自分に刺さって、気づきが生まれました。
    ありがとうございます

  1. この記事へのトラックバックはありません。

稼げるコーチ養成講座メルマガ登録

Amazon著者ページ(電子書籍一覧)

全記事一覧

有料記事一覧

  1. ビジネスプラン

    ビジネスの数字に強くなる
  2. マーケティング

    売れる仕組みを作る
  3. ゴール設定

    ゴールは逆算して考える
  4. ビジネスマインド

    ビジネスの勉強をしても稼げない理由
  5. ビジネスマインド

    スキルは高いのに稼げないコーチ
PAGE TOP