コーチング

have-toをwant-toに変換する2つのコーチング法

やりたくないことをやっていると、そこから逃げることに脳を使ってしまい、モチベーションも低くなります。そのため、いかにやりたくないことをやめて、やりたいことだけやるかが、コーチングでは重要になります。

今回は、やりたくないけどやらねばならないこと(have-to)をやりたいこと(want-to)に変換する方法をお伝えします。少しずつでもhave-toを減らして、want-toを増やしていけば、より前向きに、高いモチベーションを得ることができるようになります。

have-toとwant-toとは

have-toは「やらねばならないこと」です。例えば、学校に行きたくないけど、お母さんが行けというから仕方なく行く子供は、学校に行くことがhave-toになっています。大人でも、仕事に行きたくないけど、行かないといけないから出勤すると思う時、会社に行くのがhave-toです。

反対にwant-toは「やりたいこと」です。学校には行きたくないけど、家でゲームはいくらでもやりたい、という時、ゲームをやることがwant-toです。また、仕事には行きたくないけど、映画は見に行きたいのなら、映画を見ることはwant-toです。

have-toのデメリットとは

have-toには、どんなデメリットがあるでしょうか。

have-toから逃げるために脳が働く

まず、脳はhave-toから逃げようとします。このことをクリエイティブアボイダンス(創造的回避)と言います。学校に行きたくない子供であれば、「今日は熱がある」と熱がないのに言い張るかもしれません。こんな風に、言い訳や逃げることの方にクリエイティブになってしまうのです。

脳はすごい能力を持っているのですが、逃げることや言い訳ばかりに頭を使っていては、能力を発揮できません。本当は、ゴールや、もっと生産的なことのために能力を使いたいところです。脳の大事なエネルギーを、無駄遣いしてしまうので、have-toはない方がいいのです。

クリエイティブアボイダンスの詳しい解説と、回避方法についてブログで詳しく解説しています。こちらの記事もぜひご覧ください。

健康に悪い

have-toなことをやるとストレスになり、心身ともに健康が損なわれていきます。旭労災病院の研究によると、月曜日は心臓への負担が他の曜日よりも高くなります。これは会社勤めしている人が、休みを終えて仕事に行くのがストレスになるからだと考えられています。

また、鉄道自殺が一番多いのが、月曜日です。しかも月曜日は午前8時〜10時の件数が最も多いというデータがあります。もちろん、原因は様々でしょうが、ストレスが関係しているのではないかと考えられます。

ストレスは、コルチゾールという、身体機能や脳機能を低下させるホルモンを分泌を増やします。コルチゾールは、ストレスがなくなれば元に戻りますが、ずっとストレスにさらされていると、高いままになります。脳を萎縮させ、健康に悪い影響をもたらします。コルチゾールは認知症の原因と考えられていますが、若い世代であってもダメージがあります。

want-toができない

そして、have-toなことをやっている時間は、want-toなことができません。1日やりたくない仕事を10時間やったら、その分だけ自分がやりたいことをする時間が減ってしまうのです。

休日にやりたいことをするために、平日はhave-toをする、というのでは、週に1日2日しかwant-toなことができません。

またhave-toなことをやった疲れから、休日は何もできない人もいるでしょう。そうしたら、ほとんどhave-toのために生きているような感じになります。

このように、

・脳のエネルギーを無駄遣いする
・心身の健康に悪い
・want-toなことができなくなる

というデメリットがhave-toにはあるのです。

have-toから抜け出せない理由

「仕事に行くのはやだ。」
「めんどくさいことはいやだ。」
「お金に困るのはいやだ。」

などなど。「嫌なことばっかりで、嫌になる」と思っている人もいることでしょう笑。しかし、やりたくない、やりたくないと思っていると、脳はやりたくないことを実現してしまいます。

have-toにフォーカスすると、結局それが現実になってしまいます。歩いていて前から人が来たときに、「危ない」と思いながらもぶつかってしまったことはありませんか?お互いに避けたいはずなのに、なぜかぶつかってしまうのは、相手の動きにフォーカスしているからです。相手が避けた方向を見ていると、脳は自然と同じ方向に向かってしまいます。

日曜の夜に「仕事に行くのは嫌だ」と思ってたら、あなたは自然と月曜日も仕事に向かってしまいます。それは、「仕事に行くこと」に視線を向けているからです。さらに、毎日「仕事に行くのやだな」と思っていれば、どんどん仕事に行くイメージは強化されていきます。

前から来る人とぶつかりたくないなら、相手のことを見てはいけません。他の方向に視線を向けていればいいのです。目を合わせてしまうと、相手も自分も同じ方向に動いてしまいます。でも相手のことを見なければ、すっと避けることができるんです。

もし本当に避けたいなら、

・合理的に思考を変える
・積極的にhave-toをやめる
・want-toにフォーカスする

ことが必要になります。

合理的に思考を変える

合理的に思考を変えるのは、have-toだと思っていることが本当にhave-toであるのかを、客観的に考えてみて、修正していくことです。本当はゴール達成のために必要なことでも、思い込みによって避けているものもあります。

例えば、自分は完璧な人間で、間違うことができないと思い込んでいるせいで、何もできなくなってしまうなどの不合理な考え方を修正していきます。

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また、「人と仲良くなりたいけど、自分は価値のない人間だと思われているに違いない」というような思考があれば、人と関わるのが嫌になるでしょう。

実はこうした思い込みは、練習によって外していくことが可能です。詳しくはセルフコーチングにオススメの本と具体的方法を参考にしてください。

積極的にhave-toをやめる

have-toをやめるための、具体的な行動を起こしていきます。have-toの中からやる必要のないや、やめられることを見つけて、実際にやめていくのです。

want-toにフォーカスする

嫌なイメージにフォーカスせず、代わりになるイメージにフォーカスするのです。そうすれば、脳は代わりのイメージのほうに自然と向かっていきます。すると、だんだんとhave-toなことは消えていき、目に入らなくなっていきます。

積極的にhave-toをやめる方法

まず積極的にhave-toをやめていく方法について解説していきますね。

①have-toなことをリストアップする

まずは、やりたくないけど、やらねばならないことをリストアップしていきましょう。たくさん書いた方が、have-to
をやめられる確率が高まるので、絞り出してみましょう。

やらないくも本当は困らないものを消す

リストを見直してみると、本当はやる必要のないことが含まれていませんか?例えば、「毎週金曜日は、会社の人と飲みに行く」というのが嫌だとします。この行動は、本当に必要なのか吟味してみるのです。

そうしたら、惰性や断りづらさから飲みに行っているだけだとわかるかもしれません。それならいっそやめてしまうか、月に1回くらいにできれば、かなり負担が減ります。

また、毎日髪を洗うのが嫌だと思ったら、2日に1回にしたり、休日は洗わなくてもいいかもしれません。実際洗いすぎはかえって髪や頭皮を傷める原因にもなります。洗う時間も工夫して短縮できるかもしれません。

こんな風に、やる必要のないことをどんどん消していきます。

機械化したり、人に任せられるものを探す

次に、機械やシステムに任せたり、他人に任せられるものを探していきます。洗濯をしたくないなら、今は洗濯を宅配で代行してくれるサービスがあります。家事代行を頼めば、日常の煩わしい家事も減らすことが可能です。

掃除が嫌なら、ルンバにやってもらえばだいぶ楽になります。仕事でも、自分がやらなくてもいいものは、他の人に頼んだり、システム化したり、外注するなどして手を離すことができます。

自分にしかできない、と思い込んでいるものは、案外人に任せられるものです。私は以前会社勤めをしていましたが、やめる時に、「何かあったら電話してください」と言っておきました。しかし、一度も連絡は来ませんでした。私がいなくても仕事は十分回ったのです。

機械化や人に任せることで、やりたくないことはどんどん手放していきましょう。

以上のステップを踏んでいただけば、have-toをかなり減らすことができるでしょう。やめるのは怖い、という人もいると思いますが、試しにやめてみたら、本当に必要かどうかわかりますよ。

want-toにフォーカスする方法

have-toをwant-toと入れ替えなければ、望ましい未来に到達することはできません。今回は豊富にあるhave-toをwant-toに変換する方法をご紹介しようと思います。

have-toをwant-toに変換するためには、やりたくないことを、同じような結果になるwant-toに言い換えてみましょう。例えば・・・

・会社に行きたくない→独立して社会に貢献するやりがいのある仕事をしたい

・めんどくさいことは嫌だ→能力の高い秘書が欲しい

というふうに、同じような結果になるけど、「~したくない」を「~したい」と言い換えてみます。自分の本当の望みを、この方法で探ってみるのです。では実際に以下の手順でやってみましょう!

①「○○したくない」ことをリストアップする

やりたくないことをリストアップしてください。ストレス解消するつもりで、書きまくってみましょう笑。これもやだ、あれもやだと、好きなだけ書いてください。

②「○○しなくてよくなった状態」をイメージする

次に、リストアップした「やりたくないこと」を元に、「○○しなくてよくなった状態」をイメージします。たとえば、「会社に行きたくない」思ったら、「会社に行かなくてよくなった状態」をイメージするのです。「会社に行かなくてよくなった自分は、何をしているだろう」とイメージを膨らませてみましょう。このとき、好きなだけ都合のいいイメージを作ると良いですね。

③その状態を、「○○したい」に言い換える

そして、膨らませたイメージの世界を言葉で表します。会社に行きたくない人なら、たとえば「世界を放浪しながら、のんびりくらいしている」「自給自足の健康的な生活をしている」というふうに、言語化します。

④やりたくないことを全部やらなくてよくなった状態をイメージする

次のステップでは、未来の世界のイメージを作ってみます。未来の世界のイメージは、言ってみれば「やりたくないことを全部やっていない世界」のイメージです。③までの手順を、リストアップした項目全部でやることで、何となく自分の望ましい未来の世界が見えてきているはずです。そこからさらにイメージを進めてみましょう。

⑤④の状態を言語化する

最後に未来のイメージを、言葉で言い表してみましょう。これがあなたのゴールや、そのための手がかりとなることでしょう。

まとめ

やりたくないこと=have-toをやっていると、脳や心身に悪い影響が出て、やりたいこと=want-toもできなくなります。やりたくないことをやらないためには、代わりになる未来のイメージにフォーカスすることが必要です。今回ご紹介した方法を使って、あなたのフォーカスを、望ましい未来の側に移してみてください!

want-toで、さらに強力なゴールを生み出すための、正しいゴール設定の3つのルールについて書きました。こちらもぜひご覧ください!

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