コラム

2013年と、2018年の、苫米地英人氏及び事務局による、苫米地式コーチの認定における、繰り返された契約違反とその経緯

苫米地英人氏は、少なくとも2度、苫米地式コーチに対して、契約にない義務を、その優越的立場を利用して強制しようとしました。一度目は2013年、そして2度目は2018年の現在進行中の問題です。

義務を強制されたのは、いずれも旧カリキュラムによって認定を取ったコーチたちです。前提知識として説明しておきます。

旧カリキュラムというのは、便宜的につけた名前です。これは、半年程度のコーチング、講座と、苫米地ワークスへの出席の後、マスターコーチ及び苫米地英人氏に認定されるものです。

旧カリキュラムは、資格更新がなく、資格取得後、資格維持のために支払うお金が一切ない課程です。

対して、現在のカリキュラムでは、詳しく知りませんが、更新が義務付けられているようです。1年間活動のないコーチにはフォローアップの受講が要請されたり、資格更新を拒絶することもあるそうです。

2013年の経緯

2013年当時には、新カリキュラムは存在していませんでした。

そして、苫米地英人氏の事務局から、認定コーチのレベルチェックをしますので、講座に必ずご参加ください、という主旨の通知がコーチに届きました。その講座の価格は20万円以上の高額でした。

そもそも認定条件に、レベルチェックなど存在せず、ましてそれが高額講座なので、ありえない話でした。

こうしたおかしなことを放置できないので、私たちは、ブログにより抗議しました。もしこれを認めれば、認定後にお金はかからないはずなのに、この先ずっと苫米地英人氏の望むように、お金を払わなければならないからです。

入った時と、入った後で話が違うので、苫米地博士のカルトの定義によれば、苫米地式はカルト宗教である、という主旨のことを書きました。

その後、このブログが苫米地英人氏の目に入りました。激怒した苫米地英人氏は、私の仲間のコーチと電話で話しましたが、その際に4000万円の損害賠償請求をする、と言ってきました。

訴訟の可能性を示唆したため、私たちは一度ブログを非公開としました。

※訂正 9月19日:訴訟の可能性を示唆されたためではなく、苫米地英人氏が、今後ちゃんとすることを約束したので、一旦ブログを非公開としました。

その後、苫米地英人氏と、私たちで話し合いが持たれました。その時苫米地英人氏は、僕は20年コーチをやっている、とか過去の関係ない話をしていましたが、結果的に和解となりました。

内容は、今後苫米地英人氏は、苫米地式コーチングを改革すること、今後こういうことをしないということと、私たちも、今回の話は他言しない、という約束で、私に対して約60万円、仲間のコーチに対して約100万円が支払われることとなりました。苫米地英人氏は、これは口止料じゃないからね、ということを私たちに告げましたので、口止め料ではありません。

2018年の経緯

苫米地英人氏がブログを公開しました。主旨は、こちらで詳しく解説しています。

本物の苫米地式コーチと、偽物の苫米地式コーチとは ~苫米地博士の”話題の”ブログ記事を解説する~

簡単に言えば、苫米地式コーチを、本物と偽物に分け、本物の苫米地式コーチの条件は以下の4つであるとするものです。

・公式サイトのリストに載っている

・苫米地アカデミーを1年間受講し、審査に合格し、本部と契約を結んでいる

・所定の契約書を使用している

・過去は関係なく、過去のことは一切話題にしない

この条件は、少なくとも旧カリキュラムにはありませんでした。このままでは旧カリキュラムのコーチは偽物扱いを受ける可能性がありました。

そこで私は、苫米地アカデミーコーチング事務局に対してメールで問い合わせをしました。

内容を要約すれば、

「苫米地英人氏のブログの条件に私は当てはまらないため、偽物扱い可能性があり困っている。もし、認定コーチを名乗れるのであれば、私や他の同様のコーチたちが非難を受けないように、何らかの措置(例えば、苫米地式認定コーチの条件を再定義して公表していただくなど)を取っていただけないか。」

というものでした。

それに対して、事務局は、あなたは本物のコーチですから大丈夫です、という内容の回答を送ってきました。また、「認定コーチとして公式サイトへ掲載されることが、最も有効な本物の認定コーチである証明」という新条件を提示してきました。これは今まで聞いたことがない話でした。

もしそうなら、認定状よりも、公式サイトへの掲載の方が有効な証明ということになります。

おかしな話が出てきて、要領を得ないので、私は事務局に対して返信をしました。

内容は、前回同様、公式見解などの何らかの措置を取ってもらいたいことなどです。

それに対して、1か月近く(8月9日から9月5日まで)待った結果来たメールは、的外れなものでした。というか、やりとりをしていて感じたのは、事務局は肝心なことをはぐらかし、ごまかしているということです。そうでなければ、よほど読解力がないとしか考えられません。

要約すると、現在の体制に至った過去の経緯、そして、現在の事情説明でした。私は、これからどう対応するのかを聞いていたので、全く回答になっていませんでした。

それどころか、私に対して、使ってもいない名称をでっちあげ、その名称は使わないでくださいと言ってきたのです。これは単に難癖をつけたいとしか思えませんでした。

そこで私は、余計な話は無視して、

「ご回答いただけないので、もう一度お聞きします。

博士のブログが間違っているなら訂正し、新旧カリキュラムの違いも含め、

本物の苫米地式コーチの定義を公式に発表していただけませんか?」

と、返信をしました。最初から何度も聞いていることです。

それに対して、事務局から来たのは、またしても、現状のご説明でした。また、私は回答を求めているのに、前回のメールでお問い合わせにお返事をした、という無意味なことを言ってきたのです。お返事が来ているのは知っています。回答になっていないのが問題です。

そして、最後に、でっちあげた名称の件も合わせて「ご賢察」を求められたのでした。

極め付けは、その後の9月14日、突然全コーチに対して事務局から送られたメールです。

内容は、公式サイトへのコーチの掲載について、

・過去1年間のコーチング活動報告をしてください

・本名を使っていないコーチは、本名を報告してください。

・期限は9月30日

・報告がない場合、公式サイトから自動的に削除する

というものでした。こんなことは初めてのことです。

つまり、実質的には、当初なかった義務を上乗せしています。もし、公式サイトから削除されれば、偽物のコーチになるからです。なぜなら、苫米地英人氏が、公式サイトに載っていないコーチは偽物と断じているからです。苫米地英人氏のブログは、私へのメールの中で事務局も追認しています。つまり、苫米地英人氏本人が勝手にしたことではないということです。

苫米地英人氏及び事務局は、そういうことを、正式な手続きも保障も説明もなし、優越的立場を利用して当然のごとく強制しようとしています。もし、こういうことをしたいなら、十分な説明と、補償、手続きが必要です。同意なく契約を一方的に変更することはできません。

入る時と入った後で違うという、2013年の事件と同じことが起こったのです。そして、本物、偽物という、絶対的な基準を認めています。つまり、現在、苫米地英人氏をトップとする苫米地式コーチングは、苫米地英人氏自身のカルトの定義に照らせば、カルト宗教です。

約束は破られ、私たちは苫米地式コーチとして、当初なかった義務を課され、その地位を脅かされているので、私は、前回と、今回の経緯を公開しました。

苫米地英人氏は、過去は一切関係ないと、常々言っています。過去1年間の活動も、コーチの価値と当然一切関係がありません。こうしたことを聞くのは、苫米地英人氏の定義によると、偽物のコーチです。

私は、今後苫米地式コーチングという集団からは距離を置こうと思います。とてもまっとうな組織とは言えず、また、肝心なことをごまかすか、日本語能力に問題があるかどちらかわかりませんが、そういう事務局に管理されたくはないからです。

★追記:コーチングは洗脳か?

この件に関連して、ビ・ハイア社での自殺問題において、「コーチング」が話題になっています。こちらには、苫米地式コーチのトップであるマスターコーチが3名深く関係しています。特に青山龍氏はコーポレートコーチとして、コーチングを担当していました。

コーチングについては、ビ・ハイア問題で話題の、洗脳とコーチングで詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

★追追記:時間は未来から過去に流れるという苫米地英人氏の時間論への批判と新しい時間モデル

苫米地英人氏の時間論で苫米地式コーチングの根幹ともなっている、時間は未来から過去に一方向にしか流れないことに対してその間違いを指摘し、また時間の扱いについてより洗練されたモデルを発案したので解説しています。時間は未来から過去に一方向に流れるわけではない。苫米地英人氏の時間論への批判と、新しい時間論のモデルで詳しく解説しましたのでご覧ください。

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